エデン日和

現役ライターが、普段書けない駄文を徹底的に公開するブログ

エスカレーターの「片側空け」は古い?

この前、とある商業施設に行ったんですが、エスカレーターの左端に「2列で乗りましょう」の看板が立っていました。私はてっきり、片側は追い越す人が通るためのものだと思っていたので、この看板は意外でした。エスカレーターは1列で乗るものではなく、2列で乗るもののようです。

 

片側空けは1944年ごろのロンドンの駅で推奨され、欧米各国に広まりました。日本では1970年の大阪万博の折、阪急電鉄が梅田駅構内で呼び掛けたのが始まりとされています。1990年ごろには、東京都心の地下鉄の駅でも定着。当時の新聞は「エスカレーター『新秩序』」と紹介し、やがて全国に普及しました(参考:西日本新聞

 

高度経済成長、そしてバブル経済の日本では、できるかぎり多くの人を輸送するという観点から、「急いでいる人は先に通す」ことを目的として片側空けがルールとなってたのでしょう。しかし、昨今の低成長時代では「そんなに急いでどうするの?」という意識が芽生えてきたのでしょうか。あまりエスカレーターで急いでいる人を見なくなりました(むろん、朝のラッシュ時はいまだに駆け上がる人が多いですが)。

 

しかし、そんなご時世でもなお、エスカレーターを2列で乗ってしまうと、後ろの人に文句を言われそう。片側空けが一般的なルールになるには、もう少し時間がかかりそうです。