エデン日和

現役ライターが、普段書けない駄文を徹底的に公開するブログ

なぜ恵比寿駅はEBISUなのに、ビールはYEBISUなのか

こんな私ですが、かつては恵比寿で働いていたこともありました。つい5年前の話です。今となっては懐かしい思い出。

 

当然、毎日恵比寿駅で降りていたんですが、恵比寿駅の英語のスペルは「EBISU」です。コレ自体は不思議ではないんです。ただ、ビールのほうのエビスは「YEBISU」なんですよね。なぜ同じ「エビス」なのにスペルが違うのか、昔から疑問でした。

 

Wikipediaを調べてみると、以下のような記述がありました(ヱビスビールの項)。

ヱの文字はワ行に属するのにローマ字表記はWEBISUあるいはEBISUではなくYEBISUとヤ行になっているが、これは古いローマ字のつづり方でエ・ヱのどちらもyeとつづることがあった名残である。日本円をYenと表記するのも同じ理由である。かつては江戸をYedoとつづったこともあった。

 そうです。実はエビスビールではなく「ヱ」ビスビールが正しい表記なんです。しかも本来なら「ヱ」はわ行に属する「ゑ」のカタカナであるので「WE」と書くのが正しいのですが、ローマ字の古い表記の名残で「WEBISU」ではなく「YEBISU」となっているということです。

 

Wikipediaだけだと不安なので、公式サイトを見てみました(恵比寿駅のローマ字はEBISUなのに、ヱビスビールはなぜ「YEBISU」と書くの?)。

江戸末期から明治中期にかけて、日本語の外国人向け表示には「エ」を「YE」と表示したものが多くありました。例えば江戸Yedo、円Yenなどです。これは日本語を初めてローマ字表記したポルトガルの宣教師が、当時(16世紀)の日本人の発音を聞いて「YE」と表記したものです。しかし、日本語の「エ」の発音は、その後変化して江戸時代の間に「E」となったのに、外国人は16世紀の日本語表示のまま、「E」とするところを「YE」と書いていました。このため、日本人は最初「エ」は「YE」と書くものだと思ったようです。ヱビスビールも明治23年に発売以来、商標のローマ字は「YEBISU」であり、今日でもこれを踏襲しています。

なるほど、エは外国人の表記を踏襲して「YE」と書いていたんですね。円が「YEN」な理由もわかりました。事実、ポルトガル式ローマ字で五十音の「え」は「YE」と表記するようです(参考記事)。しかし、16世紀の日本人は「イェ」と発音していたようですので、近衛家のことを「コノイェケ」と言っていたんでしょうか?

 

今回はサクッと調べましたが。図書館に行けばもっと資料があるかもしれません。図書館に行くついでに書物を探してみたいと思います。そして調査は続く…。