エデン日和

現役ライターが、普段書けない駄文を徹底的に公開するブログ

なぜ「中川財閥」は解体されなかったのか

日本の漫画史のレジェンド『こち亀こちら葛飾区亀有公園前派出所*1』。コミックス200巻というのは驚愕だ。私は10歳~14歳くらいの時にハマり、1巻から114巻(当時最新刊)まで全巻揃えたこともあった(18歳の時にすべて売ってしまった)。ミニタリー、スーパーカーなど男児がハマる要素しかなかった『こち亀』。連載が終わってしまったのが残念だ。

 

さて、こち亀を語るうえで欠かすことのできない存在に「中川コンツェルン*2」がある。中川圭一*3の一族によって構成されている企業グループである。スーパー金持ち・中川のネタのバックボーンを支える役割を果たしている。

 

劇中では、中川の父親が「1秒で1億稼ぐ」と発言したり(与沢某みたいな言い草)、世界有数の財閥と描写されていることからも、ロスチャイルドやロックフェラー並(もしくはそれ以上)の規模と推測される。

 

Wikipediaによると、中川家は旧華族制度の「男爵」の爵位を得ていた。そのことからも、明治時代は「政商」として発展したものと考えられる(薩摩系の三菱ないし長州系の三井のように、明治新政府とのつながりがあったのかもしれない)。また、日本のバブルを引き起こしたのが中川圭一本人だったというエピソードもあるようなので、世界一の栄華を極めた時代もあったようだ(ヘリで移動とか完全に堤さんですからね)。

 

ここからはWikipediaに取材した内容になるが、その後中川グループは「中川エクスクルーシヴ」として持株会社化した。傘下には「中川自動車」、「中川通信」、「中川テレビ」…と多業種の企業がぶらさがっているので、コングロマリット型ホールディングスとも言える。ちなみにこのエクスクルーシヴは、両津率いる「両津ファンド」によって傘下企業が次々に買収されたこともあるらしい(148巻)。


ここで疑問が湧いてくる。中川家のような財閥が、なぜGHQに解体されなかったのだろうか?

 

コンツェルンとは、「カルテル・トラスト以上に独占が進んだ形態(大辞林)」とある。つまり、中川コンチェルンは戦後解体された三菱・三井・住友などの旧財閥とは違い、148巻で持株会社化されるまで戦前の財閥の形態を維持し続けていたのである。

 

なぜ三菱などは解体され、中川財閥は残ったのか?その理由として考えられるのは、中川家とアメリカ政府との密接な関係である。圭一自身がアメリカ合衆国大統領と親しい間柄であることは、日本の主要メディアである「週刊少年ジャンプ*4」によって明らかにされている。そのことや、彼の父親が外務大臣以上に外交問題に関与していることからも考えて、中川家GHQの間で何らかの取引があったとしてもおかしくはない。白洲次郎が「従順じゃない唯一の日本人」と言われているのは「日本政府による公式発表」であり、恐らく本当に従順じゃなかった日本人は中川家の人々だったのだろう。

 

中川の大叔父がB29を所有していることからして、明らかに米国とのパイプがあったはず。だとしたら、もっと終戦工作を早めても良かったのでは?と思う。

*1:公務員を主人公にした珍しい漫画で、しかも週刊少年ジャンプに連載していた。大昔は飲酒・タバコの描写があり、少年誌としてふさわしくない内容もあった

*2:中川財閥の年商は5兆円とあるが、三菱グループの総売上は58兆円(2016年)である

*3:スーパー金持ちなのになぜか警察官になった人。当初は拳銃が撃てるからという理由で警察官になったと話していた。

*4:非常に優秀なメディア。筆者はこのメディアの黄金期に読者だった。