エデン日和

現役ライターが、普段書けない駄文を徹底的に公開するブログ

NTTの気分は上場。

1987年。ある巨大企業が上場した。日本電信電話株式会社(NTT)である。もともとは特殊法人だった電電公社が1985年に民営化されたのがNTT。それが上場するのだから、投資家の注目を集めるのは無理もない。売り出し価格は119万7000円だったが、上場するや否や急騰、2カ月後には318万円まで値上がり。一般の主婦までも巻き込んだNTT株の上場劇は、大蔵省(当時)による第2回、第3回売り出しにつながっていく*1

 

実は遠い親戚がNTT株の第一回抽選に受かっていた――そんな話を、大学生の時に聞いたことがある。その親戚がどれだけの利益を上げたのかは知らないが、実に興味深かった。その後、私がサントリー食品(2587)や日本郵政(6178)に興味を持つ伏線となる。

 

そりゃあ、遠く、遠く離れていても声が聞こえるくらいのインフラを持っているんだから、株価が上がるはずだ。実際、1989年には時価総額で世界一になっている(参考記事)。ちなみにこの表は大変興味深い。日本企業が上位を占めている。

  

そんなNTTの株価は2018年3月27日時点で4920円(終値)。単元株数は100株だから、NTT株を買うには最低で49万2000円が必要となる。実はNTT株は2009年に1株を100株に、さらに2015年に1株を2株に分割している*2。第一回の売り出し価格は119万7000円なので、これを200で割ると5985円。1987年当時から売らずに塩漬けにした場合、実質ベースでは1株で1065円のマイナスとなっている。しかしながら、チャートを見てみると2017年には一時5985円を超えた場面もあるようだ。

 

果たして、再びNTT株が5985円ラインを目指すのかどうか。これは大変興味深い。たぶん買うことはないだろうが、引き続き注視したい銘柄ではある。

*1:角川新書『池上彰の世界から見る平成史』

*2:日経新聞2017年2月9日の記事より